勤労意欲向上のために高級キーボード「REALFORCE R3」買ってみた

こんばんは、源(@kinogen0018)です。

勤労意欲が地に堕ちすぎて取り返しのつかないことになる前に、サラリーマン最大の仕事道具、キーボードに散財してみた。

自分の機嫌は自分で取るのが大人ってやつなんだぜ。

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なぜ高級キーボードを買うのか?

勤務先の方針転換・上司の交代・先輩社員の退職など、諸々の事象が重なって仕事へのモチベーションが低空飛行している2022年。

少しでも仕事へのモチベーションを取り戻すために、これから先も何十年続いてくはずの社畜人生の中で相棒として使い続けられるような「最高の仕事道具」を買ってみることにした。

でも私服通勤の会社なのでスーツは着ないし、ネクタイを締めることもない。

コロナ渦で名刺交換する機会も少なくなったのでカッコいい名刺入れも要らなければ、生来の悪筆なのでイカした万年筆も要らないだろう。

では俺が買うべき仕事道具とは何なのか?

辿り着いた答えが「キーボード」である。

サラリーマンである限り、この先どんな職場で働くことになっても十数年間は使い続けるであろう仕事道具だ。

金を掛けて悪い訳がなかろうが。

どんな高級キーボードを買うのか?

サラリーマン人生の相棒となる「理想のキーボード」を選定する上で(もちろん打鍵感が心地よいのは大前提なのだが)譲れない条件を洗い出してみた。

  • JIS配列(日本語配列)であること
  • Bluetooth接続かつマルチペアリング可能であること
  • テンキーレスであること
  • 矢印キーがあること

条件①JIS配列(日本語配列)であること

「なんかカッコいいから」というこの上なくダサい理由で大学時代からUS配列(英語配列)を使用していた俺が就職し直面したのが「私用PCと会社支給のPCでキーボード配列違う問題」である。

私用PCと会社支給のPCで配列が異なると、ただでさえ多いミスタイプを増やす原因になるため、高級キーボード購入を機に使用する配列を統一することにした。

本当はUS配列に統一したかったのだが

  • 会社はUS配列のノートPCを支給してくれない
  • かといってUS配列の外付けキーボードを持ち運ぶ(自宅⇔勤務先/勤務先の自席⇔会議室)のは面倒

という理由から泣く泣くJIS配列に統一することにした。

条件②Bluetooth接続かつマルチペアリング可能であること

どうせ高級キーボードを買うならば、私用PCでも会社支給のPCでも使用したい。

有線接続だと1つのキーボードを複数のPCで使用するためにはケーブルを差し換えるか、USB切替器のようなものを噛ませる必要がある。

ケーブルを差し換えるのは手間、ケーブルは邪魔、USB切替器はもっと邪魔。

ということで複数のデバイスと同時にペアリングできるマルチペアリング接続に対応したBluetooth対応キーボードが望ましい。

条件③テンキーレスであること

クソ狭い部屋に、クソ狭い机を置き、その上に43インチのテレビをモニター代わりに搭載していることから、非常に机上のスペースが狭い。

よってテンキーがあるキーボードを置くと机の上がパンパンになってしまう。

また多少私用PCでゲームをするのでマウスの可動範囲を確保するためにもテンキーレスが望ましい。

条件④矢印キーがあること

何から何までExcelを使いたがるExcel職人の皆様に囲まれて働いているので「Excel操作のしやすいキーボード」であることは非常に重要である。

カーソル移動や範囲選択など、Excelで多用する操作に用いるのが矢印キーだ。

矢印キーのないキーボードで矢印キー相当の入力をするには、は複数のキーを組み合わせて押下しないといけない。(例えばFnキーを押しながら「/」を押すことで「↓」を入力するなど)

つまり、カーソル移動や範囲選択の度に押下しないといけないキーが増えてしまうわけで、俺の指の負荷を抑えるためにも矢印キーは絶対にあって欲しい。

REALFORCE R3の購入

今回俺が購入したのはREALFORCE R3というキーボードのR3HC11というモデル。

HHKBへの憧れと断念

しかし、当初購入しようとしていたのは異なる商品。

洒落たインフルエンサーがこぞって使う巷で話題の高級キーボード、「Happy Hacking Keyboard」(通称:HHKB)を買うつもりでいた。

Happy Hacking Keyboard | PFU

アメリカ西部のカウボーイたちは、馬が死ぬと馬はそこに残していくが、どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。
馬は消耗品であり、鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。
いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるインタフェースであることを忘れてはいけない。

東京大学 名誉教授 和田英一

ミニマルでコンパクトで最高の打鍵感。しかもコンセプトまでイケてる。最高だ。

ただし矢印キーはないし、ctrlキーが通常のCaps Lockの位置にある…など配列がトリッキーすぎた。

このようなキーボードではExcel職人をしている俺は商売上がったりである。

泣く泣く憧れのキーボードを諦めた。

「Excel地獄に耐えうるキーボードでなければならない」という現実を直視し、再考した結果が前述の4つの条件である。

  • JIS配列(日本語配列)であること
  • Bluetooth接続かつマルチペアリング可能であること
  • テンキーレスであること
  • 矢印キーがあること

よくよく考えると惹かれていたポイントの1つ「コンパクト」については自宅でしか使用しないので持ち運びを考慮する必要はなかった。

キーを省くことはすなわちコンパクトさと操作性のトレードオフを意味する。

俺にとってテンキーは不要だが、それ以上にキーを省く必要性、コンパクトを追求する必要性が感じられなかったのである。

REALFORCE R3 (R3HC11)を買う

そこで俺が購入したのがREALFORCE R3のR3HC11というモデル。

REALFORCE R3は下記の要素によって型番が異なる。

  • フルキーボード/テンキーレス
  • 有線のみ/無線対応
  • 静音対応
  • キーの重さ(30g/45g/変荷重)

俺が購入したR3HC11はテンキーレス・無線対応・静音モデル・キー荷重45gのモデル。

前述の4つの条件に沿ってテンキーレス・無線対応は必須として、オンライン会議中に打鍵音が入らないように静音モデルを、30gは軽すぎるしゲームにも多少使用する想定だったので変荷重(キーを押す指に合わせてキー荷重を調整してある、ゲーム用途だとキーによって押下する重さが異なるので向いていない)を購入してみた。

【レビュー】実際にREALFORCE R3を半年使ってみた

半年ほど使ってみた感想としては「一度良いキーボードを触ると二度と戻れない」という一言に尽きる。

リモートワークが一般的となったこの時代に出社をしっぱなしだった俺が「良いキーボードで仕事ができる」という理由で在宅勤務メインにシフトするぐらいには使い心地が良い。

当初購入しようとしていたHHKBが500g程度なのに対し、今回購入したR3HC11は1.3Kgと重たい。
そのため持ち運んで使用するには全く向いていないが、反面据え置いて使用するには抜群の安定感を感じられる。

一般的なキーボードとは異なり、静電容量無接点方式というスイッチを採用しているので「スコスコ」という独特の打鍵感が味わえる。これがマジでクセになるので騙されたと思って一度試してほしい。

なお本商品のようなキーの高さの高いキーボードを使用する場合には手首を乗せるリストレストを購入したほうが良いと思う。

またBluetoothで複数台の機器とペアリングできるマルチペアリングに対応しているので、いちいちケーブルを差し換えなくてもワンタッチで仕事用PCと私用PCを切り替えられる。もちろん有線でも使えます。便利。

Bluetoothペアリング・切り替え、キーをどれだけ押し込むと入力されるか?の設定は複数キーの組み合わせで行うスタイル。簡単。

専用ソフトを使用すればキーの配置やLED表示の設定変更、どのキーがよく押下されているかの統計情報が確認できるのでインストールしておくと良いだろう。

統計情報を見るとWASDばかり押下しているのでゲームしかしていないことがバレる

なおバッテリー充電式ではなく乾電池式を採用しているのでバッテリーの寿命を心配することなく長く愛用できるのが嬉しいポイントである。

結論:万人にはオススメできないけれど、それでもオススメしたいキーボード

これまでベタ褒めしてきたこのキーボード、正直キーボードとしてはかなりの高価格帯に位置する。
Amazonを漁ればキーボードなんて1,000円ちょっとで購入できてしまうこの時代に正直10倍以上の高級キーボードを万人にオススメすることはできない。

ただ値段が高いという一点を除けば配列も無難・Bluetooth接続可能・クセになる打鍵感と俺が自身を持ってオススメできるキーボードなのは間違いない。お高いだけあって使い心地は最高だ。

これなら謝罪メールの執筆から難解なExcel作業まで少しは頑張ろうと思える、そんな逸品である。
明日の仕事を少しも楽しみに感じられない社畜の皆様、一度この使い心地を試してみてはいかがだろうか。

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