学生時代の台湾貧乏旅行記を発掘したので当時のツイートと振り返る

こんばんは、源(@kinogen0018)です。

大学1年生の終わり、まだ19歳だった俺が初めて渡航した国。それが台湾である。

初の海外旅行だと意気込んでいたのか、Google keepに旅行記をつけていたのをたった今発掘したので当時のツイートと共に記事にしておく。

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渡航してわかる現地の通信事情

もうあんまり覚えていないけど、夜の成田国際空港第3ターミナルを出発して、日付が変わった頃台湾の桃園空港に到着するフライトだったように思う。

ツイートから伝わってくるあからさまな浮かれっぷり。大学生活が終わる頃には飛行機に慣れてしまって、離陸する時にかかるGにウキウキなんてしなかったけど、この頃の自分の中では飛行機が離陸するだけで一大イベントだった気がする。

ジェットスターの狭い座席でウトウトしてるとすぐに台湾に到着。

この旅行、ホテルも道中の交通機関も全く予約していない。成り行き上等☆行き倒れ上等の旅である。

でも心配は要らない。分からないことは文明の利器・スマホに頼ればいい。電波さえあれば地図から翻訳まで旅行に必要なことは何でもできる。

そう。電波さえあれば。

到着してから1時間、市内へ向かう始発バスが出るまでバックパックを枕に一眠りしようと寝ぼけ眼でスマホをいじっていたら、衝撃の検索結果に行き着いてしまった。

どうやら台湾では未成年一人でプリペイドSIMカードは買えない。

イモトのWi-Fiなんて台湾の空港には無かったし、国際ローミング(いつも使っているスマホを国外でも使えるようにするぼったくりサービス)なんて高すぎて貧乏学生には使う気が起こらない。

初の海外旅行にして、しかも超序盤にして頼みの綱が無くなった。

必死で空港のWi-Fiを使って解決法を探ると、台湾にはどうやら観光客向けの無料のWi-Fi網があるらしい。

Wi-Fiが使える場所で次の目的地付近のWi-Fiスポットを調べ、Wi-Fiスポットを次々渡り歩いていけば良いじゃないか。天才的な発想。

ひとまず仮眠をとって、多分コーラみたいな飲み物と「茶葉蛋」というお茶で煮込んだ卵を頬張る。人を選びそうな見た目と味である。写真はない。

空港のWi-Fiで目的地をGoogleマップに片っ端から打ち込み、市内に向かう始発バスに乗りこんだ。

Tips:プリペイドSIMカードの購入
ポータブルWi-Fiとかローミングとか高かったり面倒だったりするので、海外旅行では断然プリペイドSIMがオススメです。これから台湾旅行に行く方、プリペイドSIMカードは台湾大哥大or中華電信のSIMが良いと思われます。3年前の自分がオススメ!ってメモってたので間違いない。

買えなかったけど。

※プリペイドSIMはお使いのスマホのBand(=対応周波数)をよく確認して購入しましょう。

台北の秋葉原・八徳路へ

市内に到着後、「大抵の国は現地で両替するのが良い」みたいな記事を読んでいたので台湾銀行で両替をする。4万円ぐらい。1台湾ドル=3.5円〜3.6円ぐらいだった記憶。

まず行ったのが台湾の秋葉原みたいな電気街・八徳路。

当時でさえ懐かしいと感じた広告、今見るともう半分ぐらい卒業してる。

あとマジで橋本奈々未は可愛い。

光華商場というめちゃクソでかいビルの中に謎のパーツを売る店から普通の電気屋さんまで色々詰まってる。

日本に進出していないブランドのショップが出店していることもあるので、ガジェットが好きな方は訪れてみると良いかもしれない。あと若干安い。

お目当ての製品がまさかの生産終了とのことで次の目的地・淡水へ。

ちなみにこの旅行、移動手段はバスとMRT(地下鉄)そして徒歩である。
台湾の地下鉄はおもちゃのコインみたいな切符で乗車する。

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当時の自分、写真撮るのが下手すぎる。

台湾のベニス「淡水」で食べるイカフライは塩っぱい

地下鉄を乗り継ぎ、台湾のベニスといわれている淡水という場所に来た。

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台湾のカップルとファミリーに混ざって景色を楽しむ。

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一本路地に入ると、海の家的なポジションのお店がグルメやらお土産を売っていた。

風を浴びながらイカと香草?の揚げ物を食べる。濃いめの塩味で美味かった。この国にはビールに合う食べ物しか販売されていない。

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全く中国語読めないけど、多分「限りある水資源を大切に」的なことを言っているんだと思う。漢字圏はこれがありがたい。

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フランスへ行った時はトイレの男女表記もわからなくて漏らしそうになった。

やはり漢字は偉大である。

そんなこんなしているうちに良い時間になってきたので、1日目の最終目的地・士林夜市に向かう。

士林夜市で味わうお手頃台湾グルメ

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そういえば台湾で出会う食べ物の9割ぐらい(体感値)には八角が入っている。

この八角が特徴的な風味をしていて、好き嫌いが大きく分かれる。

口に合わない人が「台湾グルメ旅2泊3日」なんて謳っているツアーなんかに行くと、修行僧みたいな断食行脚になるので気をつけたい。

さて士林夜市でまず食べたのが特大鳥排である。

言うなれば大きなフライドチキンだ。

なんで台湾まで行ってチキン食ってんだ、と思ってたけどマジでデカいから許せる。インスタ映えよりTwitter映えな逸品。

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店の名前からもうデカい。

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かぶりつきながら台湾ビールで流し込むのが最高である。これが300円せずに食える。

いや良い国だ台湾。

続いていただいたのがこちら。看板にカエルの絵が書いてあったので頼んでみた。

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大きな鍋に入っていて、プラスチックのカップにすくって入れてくれる。

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カエルのゼリーかと思いきや普通にレモン味のゼリー。驚くぐらい普通のゼリー。

もしかしたらタピオカの次はこれが流行るかもしれない。来年ぐらいにはカエルゼリー投資が儲かるかもしれない。

まだまだ続く。次は素麺の煮込み的な食べ物、麺線である。

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出汁が効いていて美味い。

麺類というよりはとろみのあるスープに近い感じだ。
あと写真に写っている俺の手首の角度がすごい。

最後に食ったのが胡椒餅。これは「こんがり周囲を焼き上げたスパイシーな肉まん」だ。

そろそろ俺のボキャブラリーの限界を感じてきた。

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ブレブレの写真だけど、これがジューシーで美味い。台湾ビールにも合う。

宿はサウナ「金年華三温暖」

程よくお腹も膨れてきたところで宿へ。宿と言ってもホテルは予約していない。

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泊まるのはこちら。言うなれば台湾の健康ランドである。

12時間で2000円ぐらいだった。

台湾の結構な中心地に破格の値段で宿泊・入浴することができる。

この健康ランドではお風呂上がりに追加料金を払うと台湾式マッサージやスペシャルなマッサージを受けることができるけど、そんなことしてると空港に戻る金も無くなってしまうので、そのまま寝ることにした。

ちなみに仮眠室では小さめの映画館ぐらいなサイズのスクリーンで延々とAVが流れている。

謎。

ちなみにちなむと日本のネカフェと比べると数倍快適な広々としたフルフラットの席で眠ることができるし、Wi-Fiも完備、さらにフリードリンクまであるので結構コスパ良い。オススメ。

目覚めの台湾おこわと博愛ミュージアム「故宮博物館」

目覚めのひとっ風呂を済ませて金年華三温暖を出ると屋台が出ていた。

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台湾、なかなか字面(じづら)が強い。

たまたまWi-Fiが使えたので調べてみると台湾風の”おこわ”らしい。

朝ごはんに1つ注文すると、「日本のスーパーでレジを通った後の袋詰めするスペースに置いてある、お肉とか魚を二重に包むための、口を開けるのがやたらめんどくさい、あの小さめの袋」に入れて手渡してくれた。

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あんまり美味しそうに見えないし、あんまり味も覚えていないので多分あんまりな味だったのだろうと思う。

腹ごしらえを終えて故宮博物院へ。
故宮博物院では写真は無いけど、有名な「白菜の石」とか「角煮の石」とかを観た。

結構展示内容がボリューミー。

博物館や美術館に行くたびに思うけど、展示品に対する知識・教養が少しあるだけで数倍は楽しくなる。

ロビーはこんな感じ。博愛。

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大学の間に香港とか中国(深セン)とかも行ったんだけど、それに比べて台湾の人は確かに博愛というか、旅行していても優しさを感じることが多かった。

俺が気づいてなかっただけかもしれないけど、本当に嫌な視線とか感情を向けられた記憶がない。

遅めのお昼は牛肉麺を食べる。

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肉うどんよりはちょっとパンチがあるけど、比較的やさしい味がした。

大人気観光地・九份と俺のポリシー

この日はバスに乗り、超メジャー観光地「九份」に行く。

とにかく金が無いので電車からバスに乗り継ぎ九份を目指す。膝の上にバックパックを抱えながら1時間半ぐらい移動。

車内アナウンス1ミリも分からなかったけど、なんとか下車してたどり着いた。

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赤いちょうちんが通りに連なっていて趣がある。

九份ではタロイモ団子が有名らしく、暑かったので「賴阿婆芋圓」という店でかき氷の亜種みたいなやつにタロイモ団子を混ぜてある食べ物を食べた。

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結構美味い。タロイモ団子もしつこくない甘さで、甘いものが苦手な食べられる。

メインストリートを登っていくと見晴らしの良い展望台みたいなところまで行くことができる。

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趣ある景色だったのだけれど、例によって写真を撮るのが下手すぎてこれぐらいしか写真がない。

一通り見物し終えたので戻ろうとするとバス乗り場に長蛇の列ができていた。

俺には「旅先でタクシーに乗らない」というポリシーがある。

タクシーに乗って地図とか見せたらたいてい何の苦労もなく目的地についてしまう。家に帰るまでが遠足、と教えられたように、移動時間も大切な旅行のうちなのである。とすれば、自分の足で公共交通機関を乗り継ぎ、現地の空気を肌で感じることが大切なのではないか。

そんなポリシーも相まって相乗りタクシーの運ちゃんが「バスはもう来ないよ」「タクシー今なら600元だよ」みたいな文句で誘惑してくる中、バスの情報が流れている電光掲示板を信じて待つ。

やっとの思いでバスに乗って台北中心部に戻ったのは夜も遅く。
トラベラーズ・ハイになっていた俺は台北101付近の繁華街へ向かった。

台湾のナイトライフ体験してみた

台北101付近の繁華街にbabe18というクラブがあったので入ってみた。

入り口でこんな感じのチケットを渡される。チケットと引き換えにグラスがもらえるらしい。

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2000円ちょっとでグラス交換制の飲み放題。

調べてみると台北の低価格帯のクラブでは飲み放題制の箱も多いとのこと。メニューも結構揃っていたのでコスパ良いかもしれない。

フロアの前の方ではリキュールが瓶で回し飲みされていた。

この旅行、台湾美人を拝めると期待して旅立ったのだけれど、少々期待はずれだった感が否めない。(市街では結構垢抜けていない人も多い)

その点このクラブでは照明マジックかもしれないけど、若者が多かったこともあってわりと台湾美人が拝めたように思う。かわいいは正義。

結局このクラブで夜を明かし、台湾最終日を迎えた。

明け方の街に放り出されたところで謎のオッサンがバーベキューコンロで焼いたフランクフルトを売っていたので食べてみる。

知っていたけど朝から食べるものではなかった。

フランクフルトを食べるとお腹が減ってきたので、次の目的地・龍山寺に向かいつつ朝ごはんを探す。

一期一会の朝ごはんと龍山寺

台湾ではあんまり自炊をしないらしく、外食店、それもお手頃な屋台が多い。
夜市だけでなく、街を歩いていると朝から色々な屋台をちらほら見かける。

この日は朝から龍山寺なるパワースポットを目指し、歩く道中で朝ごはんを探す。

歩いていると屋台オブ屋台みたいな何を売っているかもよくわからないお店を見つけた。

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覗き込んでいると店主の方が身振り手振りと片言な英語で値段を教えてくれたのでとりあえず座ってみる。

しばらくして出てきたのがこちら

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白身魚のスープである。

鱈みたいな味だったし、もしかしたら鱈だったかもしれない。
少し小骨が多いのが気になったけど、良くダシが出ていて本当に美味かった。疲れた体に染みる味。

日本でもクラブ帰りでクタクタになりながら食べる富士そばは美味いけど、その倍は美味い。

すぐ近くに目的地・龍山寺があるので歩いて向かう。

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ぶら下げられている大量の提灯が目印である。

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おそらくジャパニーズからお寺の門に電光掲示板をつける発想は出てこない。

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早朝から地元の人から観光客まで結構人がいた。

紙細工だったり、大きな提灯だったりが飾られていたので見物しつつ寺を巡る。なんか色々な神様仏様から歴史上の人物までまとめて祀っているらしい。1回お参りするだけで色々パワー貰えそうでお得なお寺。

一通り見物し終えたので、次は中正紀念堂へ。台湾の初代総統である蒋介石を讃えている建物らしい。

バカデカお堂とウマウマ魯肉飯

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めちゃくちゃデカい。

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中にはこれまた大きい蒋介石の像がある。

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この像の両脇に衛兵が立っているんだけど、マジで微動だにしない。丁度花粉症が始まるぐらいの季節だったので、花粉症持ちの俺には無理だと思った。

この衛兵が交代する式が1日に2回ぐらいあったと思うので、どうせ訪れるのならば観ておいたほうが良い。

お昼も過ぎた頃なので台湾グルメ・魯肉飯を食べに来た。

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ちなみにこちらのお店、無計画な俺が唯一下調べしたグルメなので所在地を記しておく。

入店するとこんな紙を渡されるので、注文を書いて店員さんに渡す。

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今回は魯肉飯(中)と煮卵、そして青菜を頼んでみた。注文して間もなく着丼。

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見た目は悪いがこの料理、マジで美味い。しっかりめの味付けなのに飽きることなく平らげられる。あっさりとした青菜も非常に相性が良い。

合計300円ぐらいだろうか。安い早い美味い牛丼屋のような魯肉飯屋だった。

時間つぶしに孔子廟にも立ち寄ってみた

夜景を観ておこうと台北101を次の目的地にしていたのだけど、日没まで予想以上に時間があったので孔子廟に行くことにした。儒教をひらいたお偉いさんが祀ってある。

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学問に近道なし的なことが書いてあるらしい。インスタには映えないと思う。

中は博物館から庭園、聖堂みたいなところまで結構ボリューミーである。

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あんまり期待せずに立ち寄ったのだけれど、日本語版の解説が充実していて意外と楽しむことができた。

一旦夜市を挟んで最終目的地・台北101、そして帰国

お腹も減ってきたので1日目に立ち寄った士林夜市に缶ビール片手に突入。

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酔った勢いで串焼きの臭豆腐を買ってみた。案の定ピントが合っていない。

店の周囲は冗談抜きで臭い。
煮込んだ臭豆腐は更に強烈な匂いがするとのことなので、焼き臭豆腐を食べてみる。

一口食べてみると意外と匂いは気にならず、深い味がする。旨味成分たっぷり系グルメ。

次に立ち寄ったのが士林夜市の地下階にあるフードコート。

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ここでは台湾で有名な牡蠣オムレツを食べてみた。

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あまり美味しそうに見えないし、実際あんまり美味しくなかった

味は牡蠣と卵を単に炒めた味がする。牡蠣は牡蠣、卵は卵で食べたほうが100倍は美味い。

ビールも空になり、日も沈んできたので最終目的地・台北101を目指す。

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その前に酒と睡眠不足で限界が来たので台湾版レッドブルを注入。

日頃あまりエナジードリンクは飲まないがたまに飲むとクソほど美味い。「活化身心」、身も心も元気になったところで改めて台北101へ向かう。

建物内に入ると世界最速のエレベーターで登るとのこと。

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建物内は結構ゴージャス。

企画展などもやっているみたいで、この日は大量のサンゴが展示・販売されていた。高層ビルの展望台でなぜにサンゴを見せるのかイマイチ理解が追いつかないまま展望台へ。

展望台に登ると台湾のギラギラした街が一望できる。

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例によってこの時分は写真を撮るのが下手すぎ時代だったのでこれぐらいしかまともな写真がない。

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趣とかそんな大層な印象わなく、ひたすら光量で押してくる。足元から地平線まですべてがギラついている。悪くない。

飛行機の時間が近づいてきたので網膜にこの光景を焼き付けてバスで空港へ。

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台湾のジェットスターのカウンターのお姉さんに見惚れながらコンビニの鶏肉ごはんと梅子緑茶を食べていたら時間が無くなってきたのでゲートに向かう。

初めての海外への一人旅は良い旅になった。

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