7年ぶりに食わず嫌いしていたディズニーに行ってみた

2019年7月27日(土)、前日のハードな飲み会を多少引きずりつつも朝5時に起床し、都内某所から千葉県は浦安市に向かった。

この日は男女の愛憎が渦巻く魔窟・東京ディズニーリゾートへ7年ぶりに足を踏み入れた歴史的な日となったのでここに記す。

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これまでのディズニーと自分

最後にディズニーに行ったのはいつだろうか。地方に住んでいた学生時代、部活で東京遠征のついでに寄ったのが最後かと思う。

大学から東京に出てきたけど、ディズニー映画に興味も無ければ絶叫マシンが好きな訳でもないので自分からディズニーに行こうとは微塵も思わなかった。

どちらかといえば否定的なスタンスで、アトラクションを回る一般的な楽しみ方をすると入園してから帰るまでの時間の半分ぐらいは列に並んでいる時間だし、「お金を払って並びに行く」場所だと思っていた。人多すぎるもんね。

ディズニーに行った理由

サラリーマンの仕事は大枠で捉えるとルーティンである。毎日朝起きて出社し、やっとの思いで昼休みを迎え、上司とランチを食べたらまた仕事。仕事が終わっても平日は限られた時間しか残らず、何も意識しないでいると必然的にワンパターンな生活になってしまう。

ワンパターンな生活を送っていると飽きてくるのが人間の性で、アブノーマルな時間、いわゆる「非日常」を味わいたくなる。

大学生の頃は思い立った時に非日常を味わいに出かける自由気ままな生活を送っていたけれど、社会人になると基本的には土日にしかまとまった時間は確保できない。さらに週明けの仕事を考えてしまうと、宿もとらずに海外をふらついたり、山手線を歩いてみたり等の時間と体力に物を言わせた「非日常の味わい方」を少し敬遠したくなる人もいるかもしれない。

それに比べてディズニーは手軽だ。新宿から電車で約1時間、入場料さえ払えば手軽に渡航できる夢の国。都内からであれば海外旅行より気軽に行けるし、費用もお手頃。

そんなタイミングで学生時代のインターン先の同期からディズニーシーに誘われたので、7年ぶりに東京ディズニーリゾートへ非日常を味わいに行ってみることにした。

インスタを眺めていると、ひたすらに101匹ワンちゃんヘアバンドをつけている女子が可愛いのだけれど、決して目の保養のために向かうのではない。

普段の生活に欠如した「非日常」を味わいに行くのである。

所感

結論から申し上げると俺はディズニーをナメていた。

酔っ払ったらグーフィーとプルートの区別がイマイチつかないぐらいのディズニー知識しか持ち合わせていなかったけど結構楽しめる。

アトラクションが面白い。どんなに運転が荒い通勤電車でもレイジングスピリッツのようなファンタスティックな動きはしてくれないし、どんなにオンボロのオフィスビルでもタワー・オブ・テラーのような体験はできない。

ご飯も少しというか結構なお値段がする上に、味もそこそこだけど、雰囲気代込みと言われれば納得できるレベルだ。どんなに攻めたメニューであっても、チョコレート味のペヤングよりは多少なりとも美味い。

ディズニーのすごいところ

長蛇の列を作るアトラクション

ネット上にいくらでも面白いコンテンツが溢れていて部屋にいながら十分楽しめる時代にディズニーでは屋外で、それも暑い夏の最中に1時間以上の行列も珍しくない。

Webページは3秒以上待たされると半分より多くの人が、そのページを見ることを諦めて、違うページへと逃げていってしまうらしい。

それに比べて1時間以上も待ってせいぜい2分か3分のジェットコースターに乗るディズニーは異常だ。1時間なんて可愛いほうで、中には300分待ちのアトラクションもある。

人々はWebページを3秒待てないけれど、ディズニーのアトラクションなら300分待てる。クソ暑い中、人々に耐え難きを耐えさせ、忍び難きを忍ばせるディズニーのコンテンツ力に感服である。

ゲスト側も運営側もWin-Winな「ファストパス」システム

最近スマホのアプリで発券できるようになったと話題のファストパス。

ゲスト側からすると、ファストパスに記載された時間に行けば人気のアトラクションでも長時間スタンバイ(通常の行列)に並ぶことなくアトラクションを楽しむことができる。

対して運営側からすれば時間を区切ってゲストを分散することで、特定のアトラクションへの一極集中を和らげることができる。

ファストパスを考えた奴は天才か?

ディズニーの残念なところ

ディズニーに対する称賛の声はTwitterやインスタのあちこちで上がっていると思うので、今回は残念な点も挙げておく。

協賛企業の企業ロゴが目につく

ディズニーシーの丁度中央にある地底探検的なアトラクション「センター・オブ・ジ・アース」に乗った。園内の中央にある山の中を走行して、急降下する時に一瞬だけ山腹からディズニーシーが一望できるあのジェットコースターである。楽しすぎて1日に2回乗った。

スリリングな体験を終えて出口への階段を下っていくとこんな看板がかかっている。

画像1

お分かりだろうか。下部に第一生命のロゴが入っている。

企業ロゴが入っているのはアトラクションだけではなくて、お昼に食べたアラビアンなカレー屋にはハウス食品のロゴが、JKに囲まれて青いタピオカジュースを飲んだカフェには明治のロゴが入っていた。

非日常を味わいにディズニーに来たのにも関わらず、いつものカレールーのパッケージに印字された企業ロゴや勤務先のグループ企業・取引先の企業のロゴを見るだけで現実へ一気に引き戻されてしまう。

識者の方は「ディズニーは世界観を徹底するために外のビルとか見えないようになってるんだよね」とか言うけど、それぐらいこだわるなら目隠しする前に企業ロゴを消したほうが良いと思う。

多分スポンサーとか色々お金の問題があるのだろう。
オリエンタルランドよ、資本主義に負けるな。

ありふれた101匹ワンちゃんヘアバンド女子

一番残念だったのは園内が101匹ワンちゃんヘアバンドをしている人で溢れていたことである。JKからお姉さん世代、さらにはメンズまで。

インスタの世界では選ばれし美女しか着用していなかった101匹ワンちゃんヘアバンド。

現実ではもう既にキラキラ美人系インフルエンサーが着用する時代は終わっており、老若男女問わず着用する流行アイテムの1つに落ちぶれてしまったらしい。

それでも7年ぶりに訪れたディズニーですれ違った一番の美女は101匹ワンちゃんヘアバンドをしていた。

どうでも良いかもしれないけど俺はおそらく101匹ワンちゃんヘアバンドが似合う女子が好きだ。
ありがとうディズニー。ありがとう101匹ワンちゃんヘアバンド。

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